開業し始めたばかりの個人事業主・フリーランスの経理・財務・確定申告はどうしていますか?

開業し始めたばかりの個人事業主・フリーランスの経理・財務・確定申告はどうしていますか?

目次

独立、フリーランスになってまず壁にぶつかるのが経理・財務・確定申告の問題』


簿記をやっている人には関係の無い話ですが、大体の人は簿記に触れた事が無いので経理を始めた時に混乱するはず。
簿記と言えば貸借対照表(BS)とか、損益計算書(PL)、キャッシュフロー(CS)が出てくると思います。ここでキーッとなってる人(笑)めっちゃ頑張って下さい!

なぜ簿記で帳簿をしっかりとつけないといけないか?それは税金の面で少し有利になるからです。
個人事業主が複式簿記で帳簿をつけて確定申告すると、青色申告ができるんです!単式簿記だと白色申告になります。
※複式簿記とは借方、貸方に分けて仕分けします。なので単式簿記よりも帳簿が複雑になります。詳しく知りたい人はフログ最後の【おすすめブログ】記事の本を読んでみて下さい。

あと経理・財務をしっかりしていると、会社の状態がよく分かります。会社の状態が分かると、改善すべきところや伸ばしていくべきところが分かります。なので経理・財務は非常に大事です!

では個人事業主の申告方法で、青色申告と白色申告だと何が変わるのか?

所得控除の金額が違います。

白色申告は最大10万円まで。青色申告は最大65万円まで所得控除を受けられます。
※2020年より青色申告はe-taxでのみ、最大65万まで所得控除となっております。それ以外は最大55万までです。

所得控除とは?
例えば、A会社が年間65万円の売上を上げます。白色申告だと最大10万円の所得控除がうけれるので(ここでは基礎控除38万円、経費・保険控除などは抜きにしています)

65−10=55

この55万円に所得税がかかってきます。売上65万円から所得控除10万円を引いた55万円が、所得税の対象となる所得金額となります。

これが青色申告なら最大65万円の所得控除が受けれるので

65−65=0

なので0円になります。売上65万円から所得控除65万円を引いた0円が所得金額になり、そこに所得税がかかってきます。年間65万円しか売り上げがないって極端な話ですが…(笑)

売上100万円で青色申告であれば、100万円から所得控除65万円を引いた35万円が所得金額になります。この35万円に所得税がかかってきます。白色申告であれば所得控除10万円を引いた90万円に所得税がかかってきます。

という様に、白色申告よりも青色申告の方が所得控除が大きいので頑張って青色申告しましょう。
※マイナス決済も3年持ち越せるので、開業から青色申告の方が有利です。開業届時に青色申告書を税務署に提出して下さい。

個人事業主・フリーランスの所得税の簡単なお話

所得税ってどれだけかかってくるの?となっている人もいると思います。
所得税の税率は、所得金額によって変わってきます。これを超過累進税率と言い、所得金額が大きくなればなるほど税率が上がっていきます。

課税される所得金額税率控除額      
1,000円から1,949,000円まで5%0円
195万円から3,299,000円まで10%97,500円
330万円から6,949,000円まで20%427,500円
695万円から8,999,000円まで23%636,000円
900万円から17,999,000円まで33%1,536,000円
1,800万円から39,999,000円まで40%2,796,000円
4,000万円以上45%4,796,000円
2022年2月現在国税庁HPから

所得税は、控除などを引いて出た所得金額に対して税率をかけて、そこに税率別の控除額を引いた金額になります。

上で極端な話をしましたが、その続きで例えると売上65万円で白色申告10万円控除であれば、所得金額55万円にかかる所得税は27,500円。青色申告65万円控除であれば、所得金額0円なので所得税は0円となります。(分かりやすくするために基礎控除等は抜きにしています)

<所得税の計算の仕方を分かりやすく解説>

例えば、控除額を引いた所得金額が100万円であれば、課税される所得税額は1,000円から1,949,000円に該当しますので、税率は5%の控除額は0円。
計算すると、

1,000,000円✖️0.05=50,000円となり

所得金額100万円の所得税は5万円となります。

所得金額が1000万円であれば、税率33%の控除額1,536,000円となるので
計算すると、

10,000,000円✖️0.33ー1,536,000円=1,764,000円

1000万の所得金額では、所得税は176万4千円となります。

青色申告65万円控除で「課税される税率が変わる」ってこともあり得るので、個人事業主やフリーランスの人にとってはこの65万円が大きなアドバンテージとなります。

簡単に言えば、控除額は多い方が恩恵を多く受けれます。

話は戻って

どうやって複式簿記にすれば良いの??

今の時代は、大変便利な会計ソフトがたくさんあります!

オススメはクラウド型でパソコン、スマホからもできるので便利です!しかもOSもwindows・Mac両対応で、データもサーバーに保存しているのでパソコンを買い替えても大丈夫!

では早速どんなソフトがオススメなのか見ていきましょう。

王道の会計ソフト3つご紹介

弥生会計 オンライン

言わずと知れた老舗ソフト。初心者にも使いやすくてシンプルに出来ています。

スマート取引取込で銀行明細、クレジットカード、レシート、領収書のスキャンデータやスマホ撮影データから自動仕分けしてくれます。

スマホアプリからも取引入力できるので、どこでも経理の仕事ができます。

経理知識が少なくても青色申告に必要な複式簿記帳が自動で作成できます。

確定申告書類の作成も自動で作成。各種控除額も自動で計算してくれます。

弥生オンライン ベーシックプラン 年 12,000円(税抜)

弥生について詳しく知りたい人は下のリンクからどうぞ!

やよいの青色申告オンラインへのリンク

マネーフォワード クラウド確定申告

これも簡単に入力できて自動で複式簿記にしてくれます。

仕分けを入力すると自動で集計してくれるので、月ごとの推移を見るのに便利です。
年毎の比較もできます。取引先の仕入れなども比較できます。

同じく銀行やクレジットカードを登録できて金融機関の取引を自動取得することも出来るので、銀行引き落としの取引などが簡単に取り込めます!

スマホアプリにも対応。

確定申告の必要書類を自動作成できe-taxにも対応しています。

2022年現在では、基本料金でMFの他の機能(給料・経費etc)も使える様になっているので一括処理をしたい人には便利です。

ちなみに自分はMFを使っています。

MFパーソナルプラン 年 11,760円

MFの機能について詳しく知りたい人は下のリンクからどうぞ!

マネーフォワードクラウド確定申告へのリンク

freee クラウド型会計ソフト

最近出てきた経理ソフト。

これも大体上のソフトと同じ機能なんですが、スマホのアプリから仕分け入力から確定申告書類作成まで出来るので、スマホで全て済ませたい人はいいかも。

レシートもカメラで取り込めるので個人事業主・フリーランスにとっては非常に便利。

フリーランスの人が使っているイメージが多いです。

2022年に楽天銀行との自動取得ができなくなりました。

freeeスタンダード 年 23,760円

freeeのプランについて詳しく知りたい人は下のリンクから。

無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」へのリンク

あとは自分に合った会計ソフトを選べばOK!

会計ソフトなら面倒な減価償却も設定しておけば、年末に自動で計算してくれます。減価償却は個々に対応年数があるので、国税局のHPもしくは税理士に確認してください。

10万円以下は一括償却です。それ以上の金額は対応年数で償却していきますが…


多分知らない人が多いと思いますのでここで豆知識を。設備や備品の償却が終わるまで

償却資産税がかかります

のでご注意を。
1月に指定の市町村から書類がやってきてきます。去年1年間で10万円以上の資産の増額がないか確認してから提出します。4月には税金の金額がやってくるので、そこで支払いとなります。


これだけでは経理が不安!と言う人の為に…
開業1年目だと税務署からの無料での『個別指導式による記帳指導』があると思いますので、それらを利用しながら青色申告を目指しましょう。


奈良では説明会の後、個別に税理士がついて月一回の半年間指導してくれたので、スムーズに帳簿づけ出来ました。そのほか分からない事は税務署か最寄りの税理士会館までご相談ください。

と簡単ですが個人事業主が困る経理・財務、確定申告用の複式簿記にする為の会計ソフトと、所得税のお話でした。

頑張って勉強して確定申告に備えましょう!

『こちらもあわせて読みたいブログ!パソコンと財務に関する本のおすすめ!』

PERCHA 孝

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