独立開業の融資に関しての大切なお話。日本政策金融公庫編
目次
『日本政策金融公庫で融資を受けるには?』
独立で一番大きな問題が『融資』
ここが上手くいかないとその先に進めません。
そして誰も教えてくれないと思いますので経験した事を参考までに。
個人事業主だと初回銀行で借りるのは相当ハードルが高く、ほとんどの人は日本政策金融公庫に頼ると思います。
政府100%出資の政策金融機関で、中小企業や小規模事業者向けに融資しています。
保証人も担保も必要ないので、銀行よりもややハードルは低いかと。しかしおいそれと簡単に融資してくれる程甘くはありません!
では公庫で融資してもらう時にはどんなものが必要でどうすればいいのか?簡単に説明します。
まずは自己資金が必要です。
サロンをオープンするに当たり資金を貯めていたと思います。その自己資金で融資金額を判断されます。その自己資金比率は一体どれぐらい必要なのか?
それは融資してもらいたい金額の10分の1以上あれば良いと言われています。もっと確実に融資いてもらいたい時は、自己資金比率3分の1以上あれば、更に公庫の判断は前向きになると言われています。
それともう一つ。資金をコツコツと貯めている人も、前向きに審査してもらえます。いきなり通帳に自己資金が現れるよりも、毎月定額を貯金していくほうが有利とされています。
特に20代の人で自分のサロンが持ちたいと思っている人は、コツコツと貯金していってください。これが融資の担当者からすれば”この人は計画性がある”と思われるのでしょう。ぜひ毎月貯金してください。
事業計画書とサロンの場所が必要。
しっかりとした事業計画書とサロンの設計図・見積書、サロンの場所が必要になってきます。今までしっかりと計画をブラッシュアップしてきたので、ここは大丈夫と思います。
公庫は事業計画書、サロンの図面・見積・場所からどういう事業を展開して、どう利益を生み出すか判断します。利益が出ない事業には、誰も融資はしないと思います。
なので融資までにしっかりと計画を立てておきましょう。
公庫の金利について
金利で返済額が変わってくるのでここ重要です。
公庫の金利はその年の4月から3月まで固定です。翌年の4月になればその次の3月までの間の金利はまた変わります。
そして年齢でも金利は変わってくるんです。
今年の3月末までの金利が2.26なんですが、借りる年齢が35才以下だとこの金利が1.86になります。55才以上にもこの金利は適用されます。
なので若く開業した方が金利が優遇されるんです!この差は大きいです。開業してからの追加の運転資金や設備投資を融資してもらう時も、条件によって金利が変わってきます。
これは一期で融資してもらうよりも、二期目の方が金利が低くなります。
一期というのは、初めての確定申告が終わってから始まる期首の事。二期は、確定申告が二回終わった後の期首の事です。
融資に必要なものは?
以前から徐々に準備してきた物をここで使います。
・創業計画書(事業計画書含む)
・美容室を開業するにあたり必要な場所(確保済)
・サロン見積書
これらに更に必要書類を付け加えて提出します。
そして指定された日時に公庫で面談を受けます。そこから審査に入って、約1ヶ月後に審査の結果がわかります。と言っても、融資の条件が揃っていればもっと早く回答してもらえると思います。自分は結構早かったです。
融資が決まれば、指定した口座に資金が振り込まれます。
ここでもう一つ。
元本返済日を遅らせることも出来るという事。利息は返済開始日から取られますが、元本返済は違います。
開業始めは売上が不安定で、元本と利息の両方の返済が難しいと思います。なので売上が軌道にのるまでの間、元本返済を数ヶ月遅せてキャッシュフローを確保するという意味でもありだと思います。
まとめ
自己資金 | 10分の1以上 | |
3分の1以上だとかなり優秀 | ||
公庫金利 | 35才以下 1.86 | |
(2019年3/2時点) | 36〜54才 2.26 | |
55才以上 1.86 |
・自己資金は毎月貯めている方が有利。
・融資してもらうなら35才までに。
・元本返済は経営計画に基づいて遅らす事も可能。
ざっくりとですが日本政策金融公庫の融資についてを書いてみました。
でも事業計画書や融資などは一人では難しくて分からない…という人はタカラベルモント サロン事業部 西江さんに相談してみて下さい。
設計・施工はタカラベルモントになりますが、サロンオープンまでかなり手厚くサポートしてくれます。サロンのオーナーの話やサロン例を下のリンクから見る事ができます。ご参考までに。
『サロンをオープンするときに用意する必要な物とは?』
PERCHA 孝