ガーデニング初心者がバラを育てるには、どんなバラがおすすめなの?
目次
『初心者がバラを育ててみた感想と、どんなバラがいいのか?』
こんにちは!ガーデニング初心者の孝さんです。
2年ほど前からガーデニング、と言うより黒田邸のバラを見てからそれらに魅せられました!
元々、母がガーデニングが好きで色々な花を植えたりしていたのですが、その当時は全然興味が無くて…笑
お客様から教えて頂いたYouTubeのカーメン君チャンネルでの、圧巻すぎる黒田邸のバラを見てから遅いながらもガーデニングとバラに目覚めてしまいました!
そんなガーデニング初心者孝さんが、この2年の間にバラをいくつか購入して育ててみて感じた事、思った事などを書いていきます。
ピンクの大輪のつるバラ、ピエール・ド・ロンサール
『ピエール・ド・ロンサール』は、1985年にフランスで作出された品種で、ルネサンス期のフランスの詩人ピエール・ド・ロンサールにちなんで名付けられています。
2006年に薔薇の殿堂入りを果たす程人気な品種で、母も数あるバラ中でこのピエール・ド・ロンサールが一番好きなバラと言っています。
花はクリーム色の大輪で花の中心に向かうほどピンクを増します。つるバラで生育旺盛育、育てやすい品種と言われています。花は一季咲きですが花持ちもよく、繰り返し咲きをしては秋までの期間中に綺麗な大輪の花を何度も楽しませてくれます。
バラの香りはそこまでありませんが、オベリスクやパーゴラに這わせると、それはそれは綺麗なアーチになること間違いなしです。
ちなみに上の写真は、母が何年も天塩にかけて育てたピエール・ド・ロンサールです。
流石に2年ではここまでの高いアーチにそわすことはできません。
ピエール・ド・ロンサールは病害虫に強く生育旺盛で、失敗が少ない品種なので、バラを始められる初心者におすすめです!と園芸店のHPなどに書かれていますが、育てていて孝さんやガーデニング上級者の母が非常に気にる点が一点あります。
それは『黒点病』です。
別名黒星病と言われる病気で、梅雨時など湿度の高い時期によく見られます。最初に葉っぱに黒い点が出てきてそれが広がっていき、最後には葉っぱが黄色く枯れてしまい落ちてしまいます。
この病気にかかってしまうと、みるみる葉っぱが落ちていきバラに元気がなくなっていきます。生育も悪くなってきて枝が伸びずバラの咲きも少なくなります。
生育旺盛と書いていたにもかかわらずバラのつるがオベリスク一杯になっていないのは、このバラが何年か前に黒点病にやられたためです。ちょっと油断して消毒しなかったらこうなります。
それくらい黒点病は厄介です。それを防ぐ為には黒点病対策の消毒をするしかありません。バラの家の木村さんによると黒点病がよく発生する季節前から、約2週間に一回は消毒した方がいいと言っていた気がします。
一種類の薬だと耐性がつくので、有効成分が違う薬を2週間毎に変えて散布するのがベストだと思います。
今年は2種類の消毒液が効いたのか、大輪花を長い間楽しませてくれました。
見た目が美しく大輪のシャローカップつるバラなので、お庭があってオベリスクや壁にそわせることができる人には超絶おすすめのバラです!花が少し重く下に向きがちなので、オベリスクやパーゴラがあれば下から見上げることができ、より一層花を楽しめるからです!
うちの母一押しです(笑)
娘の名前をつけた特別なバラ、オリビア・ローズ・オースチン
イングリッシュローズで有名なデビッド ・ オースチン。
その娘の名前を付けた特別なバラ、オリビア・ローズ・オースチン。
美しいオールドローズのような花は上品なカップ型のつぼみから始まり、徐々に開きながら約10cm幅のシャローカップ型をしたロゼット咲きになります。
愛らしいソフトピンクの色合いで、バラの香りは濃厚ながらも心地よいはっきりとしたフルーツの香り。
勢い旺盛で返り咲き性が強く、ツヤのある葉は典型的なリアンダータイプと言えます。また、あらゆるバラの中で耐病性に優れるの品種です。
このオリビア・ローズ・オースチンは地植えではなく、鉢植えにしています。1月頃に購入して大きな鉢に植え替えをしました。
一年目の花はダメかなと思いましたが5月頃になると見事な花が咲いて、夏までの間にもよく花をつけてくれました。
オリビア・オースチンを育っててみて一番のお気に入りポイントはその香りです。ピエール・ド・ロンサールはバラの香りがあまりしないのですが、このオリビア・オースチンは花に近づくとフワッとバラの香りが広がってきます!
フルーツの香りとなっていますが、個人的にはバラの香水の香りそのままだと思いました。いろんなメーカーのバラの香水や香りの再現度にビックリです!
気になる病気についてですが、黒点病にはなりますがそこまで深刻な状態にはならなかったので、比較的病気には強いと思います。
あと花が終わりかけになるとバサッと一気に落ちるので、ピエール・ド・ロンサールよりは花持ちはよくないです。
大きめのシャローカップのため花が少し下向きになるので、オベリスクやパーゴラで見上げるようにするとGOOD!です。
香りと大きな花を楽しみたい人はオリビア・オースチンおすすめです。
デビット・オースチンジャパンホームページは下のリンクをクリック↓
グラハム・トーマス
グラハス・トーマスは最も有名なバラのひとつで、色の豊かさとパフォーマンス性からもイングリッシュローズを代表する名花です。
めずらしい深みのあるピュアイエローの中輪カップ咲き、濃厚なティーローズの香りです。
まっすぐに伸びてよく茂り、勢い旺盛なので、つるバラとしても育てられます。シュラブとして育てる場合は、夏の剪定をすることでよりたくさんの花を咲かせるでしょう。
2000年には高名なジェームス・メイソン賞を受賞し、41カ国加盟のバラ協会が投票で決める「バラの殿堂入り」も果たしました。
バラの栽培家で、ガーデンライターでもあったグラハム・トーマスはデビッド・オースチンのナーサリーに足繁く通い、励みになるようなアドバイスをたくさん与えてくれました。このバラは本人によって選ばれたものです。 ※デビット・オースチンHPより引用
見ての通りの黄色の花が印象的なグラハス・トーマス。
育ててみて思ったのは、オリビア・ローズ・オースチンと同じく病気に強いかなと。鉢で育てているのもあるのか、黒点病にはなりますがちゃんと消毒すれば解決すると思います。
花持ちはそこそこで、花びらは一気に落ちます。秋までに何度か返り咲きしますが、花がどんどん小さくなっていくので5月の満開が一番いい時期です。
このバラの1番のお気に入りな所は、その香りにあります。花に近づくとティーのようないい香りがしてきます!ここまで香りがはっきりしているバラには、今まで出会った事がありませんでした。
グラハス・トーマスはオリビア・ローズ・オースチン共に素敵な香りが特徴なバラで、初心者にはとても育てやすいバラです!
スパニッシュ・ビューティー
スパニッシュ・ビューティーはエレガントな雰囲気で、出展1927年と古い品種ながら今でも人気のつるバラです。
やわらかにフリルがかる花形と、透きとおるようなピンクの花色が特徴です。花は半八重の丸弁平咲きで、花弁数は15枚で花弁の縁がやや波立ちます。
花数は、写真の通りのかなりの数が咲き乱れます!花が終わると花弁が一気に落ちますので、後の掃除が大変です…ちなみに写真のスパニッシュ・ビューティーは、母が何年も前から育てているので1、2年ではここまでなりません。
香りは、例えるならバラの香水を爽やかにした感じで、辺り一面に香りが広がります。
大輪系のつるバラを選ぶなら必ず候補に挙げる品種で、花はやや早咲きの4月中旬〜終わり頃が見ごろです。
トゲが少ないので扱いやすく、誘引もしやすいうえに生育旺盛。パーゴラや壁に誘引するのに向いています。
ローズヒップが楽しめます。ローズヒップは、バラ(バラ科バラ属)の果実のことで、食用に(民間薬・サプリメントにも)やティーにもできます。
うどん粉病にやや弱いと書いているのを見ましたが、発症したのは黒点病だけで比較的病気に強いかなと思いました。
初心者にも育てやすく、適度な消毒ですくすくと育ってくれます。
あと写真のように咲き乱れるので、花の見応えは超抜群です!!後の掃除は…笑
ゴージャスなバラが好きで香りも楽しいたい!という人にオススメです!
アイスバーグ
アイスバーグは、ロリバンダ・ローズを代表する最高傑作のひとつ、名花中の名花です。
雪がつもったように株いっぱいに咲き、弱剪定で育てると小型のアーチにも使えるほど枝が伸びてくれます。
原名は「白雪姫」を表す「シュネーヴィッチェン」。名の通り白いメルヘンにあふれています。
細めの枝がたおやかに伸び、花首は俯くのですが、その風情が大変美しい。ハイブリッドムスクローズ(HMsk)のロビンフッドが花粉親となっている所以でしょうか。母ばらはこれまた白ばらの名花「ヴィルゴ」、花色はこちらから受け継がれたようです。花容も大変優れています。
黒星病にかかることはありますが、すぐに新しい葉を芽吹かせ、結果的に大株に育つたくましさを併せ持っています。
花はメルヘンにふさわしく、ほのかなティの香りがあります。※引用 姫野ばら園 八ヶ岳農場HPより
これはお客様から非常に育てやすいバラだと教えて頂きました。母にその事を話したら『あるよ!』と。
上はその時に撮った写真です。
枝はそこそこ大きく成長して花をたくさんつけてくれます。5月頃が花の満開時期で、9月頃までは何度か返り咲きもしてくれるので長い間楽しめます!
病気にも強く黒点病にもなりますが、もろともせず咲き乱れていました。
お客様の言う通り非常に育てやすいバラで、少し小ぶりの白い花びらがとても綺麗です。
白バラが好きな人、鉢で育てたい人には向いていると思います!
初心者が育てみたバラのまとめ
バラを初めて2年目なんですが、バラによって特性が全然違うのがビックリしています。
花の咲く時期や香りや散り方、枝の伸び具合や病気の強さなどなど。
バラにも個性があるので楽しさも色々あります。
で、一番初心者が困るバラを始めるにあたっての購入時期や土の準備、花が終わった時の剪定や冬の寒肥について分かる範囲で説明して行きます。
まずはバラは、1月中旬頃から徐々に出回り始めるのでその時に選んで購入して下さい。
初心者がまずは買うべきバラの苗の大きさは、大株が良いと思います。
これぐらいある程度成長して剪定されているものです。
これはピエール・ド・ロンサールを買った時の苗。
土はバラ専用のものを購入。バラ専用の土は大体軽くて水捌けが良いものが多いです。水持ちを少し良くしたかったら、鹿沼土をほんの少し混ぜるのも良いかもしれません。
肥料はバラ用の土に入っていますが、マグアンプK中粒と虫除けのオルトランも購入して一緒に混ぜています。
地植えだと、虫や幼虫により一層注意しましょう!
ポッドからの植え替え時期は、1月か2月までに終えるのが好ましいかと。3月からは根が張り出して芽がで始めるので、それまでに植え替えを終えていると成長の妨げになりません。
これは地植え、鉢植え共に変わりません。
植え替える時に苗の底に少し肥料を多めに引いておくと、根が伸びてきた時に肥料が効果的に効いてくるかと。
こんな感じで3月中旬には枝から芽が出てきます。
新鮮な芽や葉は赤色で、この頃から暖かくなり始めて幼虫や虫に新鮮で美味しい葉っぱを食べられるので注意が必要です。
葉が大きくなり始めた4月頃には消毒を始めましょう。
うまく育てば4月の終わりには蕾が膨らみ始めます。
背はそこまで高くありませんが、上手く良いけば写真の様に蕾をたくさんつけてくれます。
5月中旬にはこの様に綺麗な花を開花させました。
初めてのピエール・ド・ロンサールは素敵な花を咲かせてくれました。
難しいことは特にしていません。土はバラ用の市販で、マグアンプkとオルトランを混ぜての土造り。葉が大きくなり始めたら消毒をする。これだけで綺麗に咲いてくれました。
後は、冬の剪定と寒肥です。
バラは冬には葉を落として活動を休止します。12月〜1月の間にバラのツルの冬剪定と、春に向けて根が張りはじめた頃に成長の助けとなる肥料を冬の間に仕込んでおきます。
寒肥は自分なりに色々調べた結果、牛糞と油カス牛骨粉入りをチョイスしました。
地植えの場合の寒肥は、バラの苗から少し離した周りの3ヶ所に約30〜50㎝ほどの穴を開けて、油カスと牛糞を入れて混ぜ合わせます。その時に底には多めの油カスを敷いて下さい。そして元の土で蓋をしてあげてください。これで寒肥は終了です。
3月頃から根が伸び始めて肥料に達したら栄養が回り始めるイメージです。
バラのツルの剪定なんですが、自分は松尾園芸さんのYouTubeを参考にしていますので、こちらを見ていただければ分かりやすいと思います。
一年目はそこまで剪定する必要がないと思いますが、今後の参考までに見ておいてください!
これを毎年繰り返していると、どんどんツルや枝が大きくなって毎年素敵なバラを咲かせてくれると思います。
自分もまだまだですが、経験している内にどんどん上手くなっていくと思いますのでこれからも頑張って発信して行きます!
分からない事があれば松尾園芸さんのYouTubeが非常に役に立ってくれますので、登録してその都度チェックしてみてください!
さあみんでLET’S TRY!!
PERCHA 孝