アイリスオーヤマのタブレットはひどい?10インチLUCAを2年使った評判と現行モデルの選び方
こんにちは!奈良西大寺でのんびり美容師やっている孝です。
3年ほど前、サロンのお客様から「今使っているタブレットが調子悪いんだけど、安くて何かいいタブレットってないかな?」とご相談を受けました。
普段サロンでiPad Proを使い倒している僕としては、自信を持っておすすめできるものを紹介したい。でも「iPadを買ってください」では答えになっていません。サロンのiPad Proは10万円をゆうに超えますし、そもそも相談の趣旨と違います。
そこで、お手頃で優秀なタブレットを本気で探して、自分で買って2年間使ってみました。
その結末と、2026年の今ならどれを選ぶべきかを、正直に書いています。
先に結論:用途が決まっているなら、いい買い物です
2年使った僕の結論はシンプルです。
「これに使う」がはっきり決まっている人にとっては、値段以上の働きをしてくれます。逆に「なんとなく便利そうだから」で買うと、ほぼ確実に後悔します。
「ひどい」という評判の正体も、実はここにあります。製品が悪いというより、用途と機種の組み合わせを間違えているケースがとても多い。
ただ、この記事の結論は最終的に2つに分かれます。格安タブレットで十分な人と、素直にiPadを買ったほうがいい人。どちらが上ということではなく、タブレットに何を求めるかで答えが変わるからです。
その理由をわかってもらうために、まずは僕が何を買ったのかという話から始めさせてください。
サクラチェッカーで探して、アイリスオーヤマのLUCAに行き着きました

安いタブレットを探し始めて、すぐに壁にぶつかりました。Amazonの格安タブレットは、口コミがあてにならないものが本当に多いんです。
見た目が良さそうな中華系タブレットはたくさんあるのですが、レビューを疑い出すとキリがありません。人にすすめるものなので、なおさら適当には選べない。そこで、サクラレビューを判定してくれる「サクラチェッカー」を使って絞り込みました。
そこで見事におすすめに残ったのが、アイリスオーヤマの10インチタブレット「LUCA」です。国内メーカーで、1年間のメーカー保証が付いていて、日本語のサポートが受けられる。値段は2万円ほど。これなら安心してお客様にすすめられる、と思いました。
ところが「ひどい」「やめとけ」が出てきた
「よし、これをお客様に提案しよう」と思ってネットで調べてみると、なんと「ひどい」「やめとけ」といった言葉が飛び込んできてビックリしました。
気になっていた商品でこんな検索結果が出ると、不安になりますよね。もちろん僕自身も「本当にひどいタブレットなら、お客様には絶対におすすめできない」と思いました。
人にすすめるものを、自分で使わずに判断するわけにはいきません。だから買いました。ここからが実機の話です。
買ったのは10インチのLUCA(TE102M3N1-B)

僕が2023年4月に買ったのは、10.1インチのWi-Fiモデルです。スペックはこうなっていました。
| 項目 | 内容 |
| 画面 | 10.1インチ/1280×800 |
| OS | Android 12 |
| CPU | 4コア |
| メモリ | 3GB |
| ストレージ | 32GB |
| バッテリー | 5000mAh |
| 重さ | 約573g |
| 価格 | 約2万円(2023年4月購入時点) |
8コアのモデルを買うか迷ったのですが、当時サロンで使っていたiPad Proが6コアだったのと、値段が安かったので4コアにしました。
※コアとは? 簡単にいうと、数字が大きくなればタブレットの処理速度が速くなると思っていただければOKです。
付属品はACアダプタ、ケーブル、カードスロットピン、保証書、取扱説明書。重さは約573gで、ちょうどペットボトル1本分くらいです。とても簡易な感じですが、なんせ2万円で買えるタブレットなので、そこは納得です。
ちなみにこの「ACアダプタが付いている」という点、実は今では当たり前ではなくなっています。その話は後の章で詳しく書きます。
iPad Proと比べて、正直どうだったか

充電が終わってから、さっそくYouTubeを再生したり、ゲーム(ソリティア)をダウンロードして動作を確認してみました。
普段サロンで使っているiPad Pro 12.9インチとの比較になりますが、まず一番に感じたのは、タップした時の反応速度やYouTube再生が始まるまでの時間が、iPadよりもワンテンポ遅れるという点です。
それと画質。LUCAで動画を見た時は、iPad Proで見るよりもかなり画像が粗く感じました。
ただ、いざ再生が始まってしまえば問題なく見られますし、ソリティアのような軽いゲームは普通に楽しく遊べました。「使い物にならない」ということは一切ありません。
正直に書くと、iPad Proと比べたときにLUCAが明確に不向きなことは、この3つです。
- 重い作業はスペック不足:3Dの重いゲームや動画編集をすると、間違いなくカクつきます
- クリエイティブ作業には向かない:繊細なイラストを描きたいなら、素直にiPad Proを買うべきです
- 最高画質・最高音質ではない:映画を綺麗に見たい人には、音も画質も物足りません
とはいえ、2万円と10万円超えを同じ土俵で比べるほうが酷だとも思いました。この時点での僕の評価は「値段を考えれば十分すぎる」でした。
問題はここからです。この記事を最初に書いた時点では、まだ書けなかったことがあります。
2年で壊れました
サロンと自宅で、動画と雑誌に使っていました
購入してからの2年間、LUCAはサロンと自宅を行ったり来たりしながら、動画を見たり雑誌を読んだりする用途で使っていました。
重い作業は一度もさせていません。まさに「用途を絞って使う」という、僕自身がすすめていた通りの使い方です。落としたり水をかけたりといった事故もありませんでした。
ある日突然、使えなくなりました
それが2025年、突然反応しなくなりました。
画面が映らないのか、電源が入らないのか。正直なところ、そこもはっきりわかりません。充電しても、ボタンを押しても、うんともすんとも言わなくなったというのが正確な表現です。
原因は今もわかっていません。そして先に言っておくと、これは運が悪かっただけだと僕は思っています。同じ機種を3年、4年と問題なく使っている人はたくさんいますし、1台壊れたからといって「この製品は壊れやすい」と決めつけるのは乱暴です。
ただ、実際に起きたことなので、隠さずに書いておきます。
修理の見積もりすら取りませんでした
ここが一番書きたかったことです。
僕は修理の見積もりを取っていません。保証期間の1年はとっくに過ぎていましたし、そもそも修理に出そうという発想自体が浮かびませんでした。
なぜなら、2万円のタブレットは、修理代と時間をかけるより買い直したほうが安くて早いからです。
これがiPadだったら、間違いなく修理の見積もりを取ります。実際に取ります。でもLUCAでは取らなかった。同じ「タブレットが壊れた」でも、価格帯によって取る行動がまったく違うんです。
つまり格安タブレットというのは、修理して長く付き合う「資産」ではなく、壊れたら買い替える「消耗品」です。これは欠点というより、そういう性質の商品だということ。ここを理解して買うかどうかで、満足度がまるで変わります。
8年もったiPadと、2年のLUCA
ちなみに我が家(というかサロン)のiPad Proは、8年前にお客様用として雑誌代わりに買ったものが、今も現役で動いています。
同じ時期に買った11インチのほうは去年壊れたので買い替えましたが、それでも7年です。
- iPad Pro 12.9インチ:8年、今も稼働中
- iPad Pro 11インチ:7年で故障
- LUCA(約2万円):2年で故障
もちろん、どちらもたった1台ずつの話なので、これで耐久性が証明できるわけではありません。ただ、初期費用が10倍違っても、使える年数で割ると差はそこまで開かないというのは、考えるヒントにはなると思います。
では、LUCAはやめておいたほうがいい製品なのでしょうか。それを判断する前に、「ひどい」という評判の正体を確かめておく必要があります。
「ひどい」と言われるのは、実は世代の話です
2021年の初代機は、確かに低性能でした
調べていくうちにわかったことがあります。「アイリスオーヤマのタブレットはひどい」という評判の多くは、2021年に出た初代モデルの話なんです。
初代の10インチモデルは、処理性能を測るスコアで見ると当時の水準でもかなり低い部類でした。この時期のレビューが今も検索結果に残り続けているので、「ひどい」という言葉だけが一人歩きしています。
僕の2023年モデルはAmazon評価★3.0
僕が買った2023年のモデルは、初代と現行のちょうど中間にあたる世代です。
Amazonの評価は★3.0(46件)。良くも悪くもない、まさに「値段なり」という数字です。実際に使った僕の感想とも一致します。
ちなみに現行の上位モデルTM103M4V1-Bは★3.9(37件)。同じメーカーの同じシリーズでも、世代でここまで評価が動いています。
2026年の現行機は、もう別物です
そして今、2026年に売られているモデルは、僕が買ったものとは中身がかなり変わっています。
一番わかりやすいのは中身です。僕が2万円で買ったのと同じ1280×800の10インチが、今は1万7千円台。値段が下がったうえに、Androidのバージョンは新しくなり、Wi-Fi 6に対応し、ストレージは32GBから64GBに倍増しています。
つまり、3年前のレビューを読んで判断すると、確実に間違えます。ここからは今売られているモデルの話をします。
2026年の現行ラインナップは3系統あります
アイリスオーヤマのタブレットは種類が多くて混乱しますが、押さえるべきは3系統だけです。
| 系統 | 代表機種 | 発売 | 解像度 | WideVine | 参考価格 |
| TA系 (最安・最新) | TA10E1W63-V1H(10.1型) TA08E1W63-V1H(8型) | 2026年2月 | 1280×800 | L1 | 1万7千円台 1万4千円台 |
| TE系 (エントリー・8コア) | TE10D1M64-KV1H(10.1型) | 2024年10月 | 1280×800 | L3 | 1万7千〜2万2千円 |
| TE系 | TE10D2M64-V1B(10.1型) | 2024年12月 | 1280×800 | L3 | 2万円前後 |
| TM系 (ミドル・高画質) | TM103M4V1-B(10.1型) | 2024年3月 | 1920×1200 | L1 | 3万円前後 |
| TM系 | TM08E2W74-AZ1B(8型・Amazon限定) | 2025年8月 | 1920×1200 | L1 | 2万円前後 |
| TM系 | TM14D1M76-V1B(14型) | 2025年4月 | 1920×1080 | L1 | 4万5千円前後 |
※2026年8月時点のAmazon価格の目安です。2026年はメモリの供給不足で値上がり傾向にあり、セールや販売店によって数千円変動します。なおAmazonにも楽天にもアイリスオーヤマの公式ショップがあり、在庫状況はそれぞれ違います。同じシリーズでも10インチは在庫切れ、8インチは翌日発送、ということが普通に起こります。価格・ポイント還元・届くまでの日数を見て、ご自身が使いやすいほうで選んでください。
見慣れない「WideVine」という項目を入れました。実はこれが、動画を見る人にとって解像度よりも大事な項目です。理由は次の章で説明します。
真ん中のTE系が、いま一番中途半端です
表をよく見ると、おかしなことに気づきます。
真ん中の価格帯であるTE系が、上下から挟まれて存在意義を失っています。
- 安さで選ぶなら → TA系のほうが安く買えることが多いのに、WideVineは同じL1
- 画質で選ぶなら → TM系がほぼ同じ値段で1920×1200
TE系は8コアなので処理は速いのですが、画面は1280×800のまま、WideVineはL3という組み合わせです。「安いモデルより高いのに、高いモデルより画面が粗い」という位置にいます。
もちろん8コアの処理速度に価値を感じる人には合いますが、「とりあえず真ん中を選んでおけば無難」という買い方が、この製品に限っては通用しません。
「新しいほど良い」が通用しません
もうひとつ、知っておくと得をする事情があります。
10.1インチの高解像度モデルは、2024年3月のTM103M4V1-Bを最後に更新されていません。
それ以降にアイリスオーヤマが出した10.1インチは、2024年10月、2024年12月、そして2026年2月のモデルと続きますが、すべて1280×800のエントリー機です。高解像度の新型は8インチと12インチのほうに移っていて、10インチには来ていません。
なので10インチで画面のきれいさを求めるなら、少し前のモデルを選ぶことになります。「発売日が新しいほうがいいだろう」で選ぶと、逆に解像度が下がります。ここは家電の常識が通用しない部分です。
指紋認証はありません
仕様表を全機種見ましたが、LUCAのラインナップに指紋センサーを備えたモデルはありません。
普段の使用では困りませんが、銀行アプリや証券アプリなど、生体認証を前提にしたアプリを使いたい人は注意が必要です。ログインのたびにパスワード入力になりますし、アプリによってはそもそも使えない場合があります。
購入前に、自分が使いたいアプリが生体認証なしで動くか確認しておくと安心です。
充電器が付かなくなりました
もうひとつ、地味ですが見落とせない変化があります。
現行モデルには充電器が付属しません。TA系もTM系も、公式の仕様に「充電器は付属しておりません」と明記されています。
僕が2023年に買ったモデルには5V2Aの充電器が入っていました。値段を抑えるために、こういうところが削られているわけです。
スマホの充電器を流用できる人には関係のない話ですが、「箱を開けたらすぐ使える」と思っていると、初日にがっかりします。ケーブルは付いてくるので、必要なのはACアダプタだけです。
さて、ここまでで現行モデルの全体像は掴めたと思います。でも表を眺めるだけでは、自分がどれを買うべきかは決まりません。そこで、選び方を3つの質問に整理しました。
失敗しない選び方は、3つの質問で決まります
質問1:NetflixやAmazonプライムビデオを見ますか?
見るなら、WideVineが「L1」の機種を選んでください。これは絶対条件です。
WideVineというのは、動画配信サービスが著作権を守るために使っている仕組みのことで、端末ごとにL1とL3という等級があります。
- L1:Netflixなどを高画質で見られる
- L3:SD画質(480p)までに制限される
厄介なのは、L3の端末では設定をどういじっても画質が上がらないことです。Wi-Fiを速くしても、有料プランに入っても変わりません。端末側で決まってしまいます。
イメージとしては、映画館のスクリーンがどれだけ大きくても、上映が許可されているのが低画質版だけという感じです。スクリーン(解像度)の問題ではなく、フィルム(配信される画質)の問題なんです。
ただしYouTubeはL3でも高画質で見られます。「タブレットではYouTubeしか見ない」という人は、ここを気にする必要はありません。
そして先ほどの表をもう一度見てください。一番安いTA系がL1で、その上のTE系がL3です。値段順に並んでいません。
さらにやっかいなことに、上位のTM系にもL3の機種があります。TM082M4N2-Bは8インチで1200×1920という高解像度なのに、WideVineはL3です。画面がきれいなのにNetflixはSD画質という、一番もったいない組み合わせになります。
つまり系統でも、値段でも、解像度でも判断できません。買う前に必ず型番で仕様を確認してください。ここだけは面倒でも省かないほうがいいです。
質問2:文字を読みますか、映像を見ますか?
こちらは解像度の話です。
電子書籍やマンガのように、じっくり文字を読む用途なら1920×1200を選んでください。
10.1インチで比べると、1280×800はだいたい149ppi、1920×1200なら約224ppiです。ppiというのは1インチあたりの点の密度で、数字が小さいほど文字の輪郭がザラつきます。
映像は動いているので粗さが目立ちにくいのですが、止まっている文字は粗さがそのまま見えます。実際、家電系の実機レビューでも「10インチクラスでは1920×1080以上が主流なので、それより低い本機は活字が少々粗く感じる」「最大輝度もそれほど高くないので明るい場所では見にくいことがある」と指摘されていました。
皮肉なことに、メーカーは1280×800のモデルを「電子書籍にもおすすめ」と売っています。でも実際は、電子書籍こそ解像度が効く用途です。ここは冷静に判断したほうがいいところです。
質問3:持ち歩きますか?
基本は10インチをおすすめします。
僕は今iPad Proの11インチを使っていますが、それでも「もう少し大きいほうが見やすいな」と感じることがあります。8インチが流行った頃に別メーカーの8インチを使ったこともありますが、電車の中や持ち運びには本当に便利な反面、やはり画面は小さいと感じました。
なので、こう考えてもらうといいと思います。
- 家で使うのが中心 → 10インチ。見やすさが正義です
- カバンに入れて持ち歩き、マンガや本を読む → 8インチもあり
- 家族で動画を見る、大画面で映画を楽しみたい → 14インチ
※LUCAの8インチは僕自身が使っていないので、ここは一般論としてお読みください。実際に触った8インチは別メーカーのものです。
この3つの答えが出れば、買うべき機種はほぼ絞れます。次の章で、答えの組み合わせごとに具体的な機種を挙げます。
用途別のおすすめモデル
子供用・壊れてもいい・YouTube中心なら
TA10E1W63-V1H(10.1型/1万7千円台)
一番安いのにWideVineはL1、OSも一番新しく、Wi-Fi 6にも対応しています。ストレージも64GB。「壊れてもいい前提で子供に渡す」「ベッドやソファでYouTubeを見る専用機にする」なら、現行ラインナップで一番賢い選択だと思います。
高価なiPadを子供に渡してヒヤヒヤするくらいなら、こちらのほうが精神衛生上ずっといいです。画面に保護フィルムが貼られた状態で届くので、箱を開けてすぐ渡せるのも地味に助かります。
僕が2023年に2万円で買った機種と、画面の解像度は同じです。それが3年経って、ストレージは32GBから64GBに倍増し、OSは新しくなり、Wi-Fi 6にも対応しました。値段はほぼ据え置きですが、中身は確実に良くなっています。
10インチで、動画も文字もそこそこ楽しみたいなら
TM103M4V1-B(10.1型/3万円前後)
1920×1200の高解像度、WideVine L1、スピーカーが4基、バッテリーは7100mAh。動画を見るならこれが本命です。GPSを含むセンサー類も一通り揃っているので、地図アプリなども普通に使えます。Amazonの評価も★3.9と、ラインナップの中では高いほうです。
ただし正直に言うと、値段は安くありません。先ほどのTA10E1W63-V1Hが1万7千円台なので、1万3千円ほど高くなります。発売も2024年3月と少し前で、OSもその世代のままです。
それでもこれより新しい10インチの高解像度モデルは、まだ出ていません。先ほど書いたとおり、10インチの高解像度モデルは更新が止まっています。
1万7千円と3万円の差をどう見るか。動画を高画質で見たい、文字をきれいに読みたいなら、この差額には意味があります。画質は関係なくYouTubeが見られればいいなら、このタブレットを買う必要はありません。ここは冒頭の「用途がはっきりしているか?」に戻る話です。
【ここにRinker:TM103M4V1-B】
持ち歩いてマンガや本を読むなら
TM08E2W74-AZ1B(8型/1万9千800円)
8インチで1920×1200、Helio G99の8コアでOSはAndroid 15。重さは約370gと、10インチの585gに比べてかなり軽い。カバンに入れて持ち歩き、電車で小説やマンガを読むという使い方には合っています。画面にはフィルムが貼られた状態で届きます。
8インチには紛らわしい型番が2つあります。ひとつ前の世代にあたるTM083M4V1-Bという機種も現役で売られていて、こちらは解像度こそ同じですが、6千円ほど高く、OSは2世代古くなります。バッテリーが5000mAhと大きいのが唯一の利点ですが、8インチで読書をする程度なら、その差が効く場面はほとんどありません。
ちなみに10インチのTA10E1W63-V1H(1万7千円台)との差は2千円ちょっとです。持ち歩きを重視するなら、8インチで高解像度という選択はかなり割がいいことになります。
ここでも「安いほうを買っておけば安心」とは限らないのが厄介なところです。もっと安く買えるTE082M2N1-Bという型番もありますが、こちらは解像度が800×1280、メモリが2GB、OSも軽量版で、公式の注記に「32bitのため一部アプリが使えない場合がある」と書かれています。マンガを読むために8インチを選ぶなら、ここで数千円を惜しむと本末転倒になります。
ストレージの話も先に伝えておきます。電子書籍がメインで、本やマンガをたくさん持ち歩きたいなら、本体の128GBではあっという間に一杯になります。microSDカードでの拡張は必須と考えてください。
自宅で映画やドラマを大画面で楽しみたいなら
TM14D1M76-V1B(14型/4万5千円前後)
14インチの大画面で、表示面積はスマートフォンの約5倍。WideVine L1対応が公式仕様に明記されています。ワイヤレスディスプレイにも対応しているので、パソコンのサブモニターとしても使えます。
ただし正直なところ、万人向けではありません。
約999gとほぼ1kgあるので手に持って使うのは無理で、スタンドは別売です。解像度は1920×1080なので、画面が大きいぶん10.1インチより粗くなります。映画は動いているので気になりませんが、文字を読む用途には向きません。センサーも3種類だけでGPSがなく、充電器も付きません。
それでも大画面で映画を見たい、パソコンのサブモニターも兼ねたい。そういうはっきりした目的があるなら選択肢になります。逆に「なんとなく大きいほうが良さそう」で選ぶ機種ではありません。
長く快適に使いたいなら、iPadという選択肢

ここまで読んで「やっぱりちゃんとしたものが欲しい」と思った方は、素直にiPadを検討してください。
2026年8月時点の価格は、iPad Air(M4)の11インチが129,800円から、iPad Pro(M5)の11インチが209,800円からです。正直、以前より一段と高くなりました。
でも冒頭に書いたとおり、サロンで使用しているiPad Pro12.9インチは8年動いています。「高い買い物を長く使う」か「安い買い物を数年で買い替える」かという、考え方の違いです。安い買い物で長く使えたら、もっと御の字です。
AirとProで迷う方は、iPad ProとAirの違いを徹底比較|結局どっちを買うべき?もあわせてどうぞ。サロンオープン時からiPadを使い倒している僕が、実機のベンチマークの数値も入れて比較しています。
機種の候補が決まったら、最後にもうひとつ確認しておきたいことがあります。実際に買った人が何に不満を持っているか、です。
口コミで多い不満と、その回避方法
良い評価
- 「動画視聴やネットサーフィン程度なら問題ない」「価格を考えると十分すぎる」
- 「設定が簡単で、初めてでも扱いやすい」
- 国内メーカーで1年保証があり、日本語のサポートを受けられる安心感
- 上位モデルについては「サクサク動く」「動画がきれい」「バッテリーの持ちもまずまず」
悪い評価
- 「画面が粗く感じる」
- 「重いゲームには向かない」「アプリを2つ以上開くと重くなる」
- 「充電中に発熱する」「タッチの反応がおかしいことがある」
- 「音質が良くない」「本体が少し重い」
不満の大半は「用途のミスマッチ」で防げます
並べてみると、悪い評価のほとんどが「安いモデルに高い期待をした結果」だとわかります。
「重いゲームには向かない」のは、1万〜2万円のタブレットとしては当たり前です。「画面が粗い」も、1280×800のモデルを選んだ以上は避けられません。
逆に言えば、さっきの3つの質問さえ通っていれば、ここに挙がった不満のほとんどは事前に避けられます。「動画を高画質で見たいのにL3を買った」「マンガを読みたいのに1280×800を買った」——これが「ひどい」の正体です。
機種が決まったら、あとは最初に揃えておくものだけ確認しておきましょう。
LUCAと一緒に買っておきたいもの3つ
後から「あれも買っておけばよかった」とならないように、この3つは最初からセットで揃えるのがおすすめです。
① 立てて動画が見られるスタンドケース
タブレットを手で持ち続けて動画を見るのは、思った以上に疲れます。フタが折りたたんでスタンドになるケースがあれば、机やベッドに置いて快適に見られます。本体の保護にもなるので、実質必須です。
ここで一番やりがちな失敗が「10インチ用」という表示だけで選んでしまうことです。同じ10.1インチでも機種によって外形もカメラの位置も違います。汎用ケースの中には「後ろにカメラの開口部がありません」と注意書きされているものが実際に売られています。必ず自分が買う型番に対応したものを選んでください。
以下はTM103M4V1-B用です。他の機種を買う方は、型番で検索し直してください。
② 液晶保護フィルム
画面が割れたら元も子もありません。安いタブレットだからこそ、修理ではなく買い替えになります。壊さないための投資は、格安タブレットほど効きます。
ただし、多くの機種は最初から貼ってあります。
最安のTA10E1W63-V1H、8インチのTM08E2W74-AZ1B、TE系の一部モデルは、出荷時から画面にフィルムが貼られた状態で届きます。商品名や説明にも「保護フィルム貼付済」と明記されています。とりあえずそのまま使い始めて問題ありません。
はっきりしないのがTM103M4V1-Bです。公式の付属品リストにフィルムの記載はありませんが、「買ったときから貼ってあった」という購入者の声もあります。届いてから画面を確認して、貼られていなければ買い足すのが確実です。
注意したいのは、貼付済みフィルムの性能が公表されていないこと。硬度も材質も記載がないので、傷を防ぐ簡易的なものと考えたほうがいいです。反射防止やブルーライトカットの機能もありません。子供が長く使う、光の映り込みが気になる、目の疲れを減らしたいという場合は、貼り替えたほうが快適です。
強化ガラスにするか迷う方もいると思いますが、9H高硬度をうたうフィルムで十分です。強化ガラスと同等の硬度を持つ製品が主流ですし、タブレットは面積が大きいのでガラスは割高なうえ、気泡なく貼るのが難しくなります。
こちらもケースと同じで型番専用品を選んでください。
③ microSDカード
現行モデルのストレージは64GBか128GB。映画をダウンロードしたりアプリを入れたりすると、すぐに一杯になります。最初からmicroSDカードを入れて容量を増やしておくのが一番賢い使い方です。
容量は128GBが定番です。売れ筋の中心もここで、1GBあたりの値段が一番安くなる容量帯でもあります。動画やアプリを普通に使う分には、これで足ります。
本やマンガを何百冊も入れたい人は256GBを選んでください。ここだけは容量が正義です。ちなみにLUCAが対応しているのは512GBまでなので、それ以上を買っても使えません。
まとめ:あなたはどちらのタイプ?
LUCAが向いている人
- 用途が「動画」「電子書籍」などにはっきり決まっている
- 壊れたら買い替える、と割り切れる
- 子供用やサブ機として、気兼ねなく使い倒したい
iPadを選んだほうがいい人
- イラストや仕事など、いろいろな用途に使いたい
- 壊れたら修理してでも、同じ端末を長く使いたい
- 最初にお金をかけてでも、快適さを優先したい
1万7千〜3万円の専用機を取るか、13万円以上出して快適さを取るか。これは性能の優劣ではなく、タブレットとの付き合い方の違いです。どちらを選んでも間違いではありません。
ただ、LUCAの機種を選ぶ前にWideVineと解像度だけは必ず確認してください。ここさえ外さなければ、「ひどい」という評判とは無縁の買い物になるはずです。
PERCHA 孝











