新NISAは、どういう仕組みで一体何がお得なのかを解説します!
目次
新NISAを使って老後資金や住宅資金、学資資金にしよう!
最近、老後のお金の話ばかりするので、皆様からお金の亡者と呼ばれている孝さんです(笑)
みなさんはお金について真剣に考えた事はありますか?
自分の若い頃はものすご〜く浪費家で服やバイク、遊びに全力で使い、貯蓄や投資などは全く興味がありませんでした。親には、耳にタコが出来るぐらい貯金しなさい!と言われていましたが、お金はいつでも働いて稼げばいいやん!と、まったく聞く耳を持ちませんでした。
なぜ今、老後資金の話が自分の中で話題になっているのかと言うと、YouTubeで見た情報番組の年金問題とサ高住にお住まいのご高齢者の人から色々と話を聞いたことから始まります。
情報番組の年金問題では、年金が少なく生活に苦労している話が多数あり、サ高住にお住まいの人からは月にかかる生活費や何かスタッフにしてもらう時にはお金が必要やでと教えて頂きました。
そこで強く思ったのは、定年後の65歳から旅行や美味しいご飯を食べに行ったりするには、今の年金では全く足りないのでは?とか、自分が70歳以上になってサ高住に住むには、毎月もらう年金ではお金足りなくない?などなど。
そんな疑問から、老後や現在のお金の事情などを皆様に聞いたりネットで調べたりしました。
※ちなみにサラリーマンの年収の平均値は約400万で、そのサラリーマンが老後にもらえる厚生年金額は月14万円ほどです。厚生年金は、その人の収入によってもらえる額が上下します。要は、年収が多い人は厚生年金を多く払うので、その分多く厚生年金をもらえるということです。
フリーランスや個人事業主の場合は国民年金になり、年収関係なく満額でもらえる年金額は月6万5千円です。
色々調べてみて分かった事は、定年後にいい生活を送られている人の特徴は、『一流企業で働いていた人』『共働きの公務員』『不動産収入や株の配当がある人』『会社経営者』でした。
一流企業で働いている人は、高収入なので厚生年金が多くもらえます(その分厚生年金を多く払っているのですが…)。それに加えて、企業年金の3階建てになってる場合が多いです。基礎年金と厚生年金に加えて企業年金が5、6万円つきます。それに社員持株会に入っている場合が多く、何十年も自社株を買っていると配当金があると思います。全部該当している人は老後かなりの余裕ができます。
公務員の共働きで共済年金を受けているご夫婦。今はない共済年金は保険料率が厚生年金より低く、職域加算により3階建ての支払いを受けることが出来ます。これが共済年金がお得と言われたところです。
※現在の公務員は厚生年金になっているので、サラリーマンとなんら変わりません。
不動産や株の配当金がある人は、年金にその金額がプラスされるので生活がぐーっと楽になります。この収入の金額は、不動産や持ち株の規模によって変わってきます。規模が大きければ大きいほど、その収入は多く入ってきます。
会社経営は定年関係なく働けるので、仕事と健康がある限り収入があるというところです。
で、この話とお題の新NISAの何が関係してくるか?と思います。
実はこの新NISAが、国民年金の人には厚生年金の代わりに、厚生年金の人には3階建ての企業年金の代わりに、株をやっている人には更にお得になります。
これをする事によって年金以外の収入が増えて、老後の生活が安定します。
若い人であれば、これから何十年先に必要であろう住宅資金やお子様の学資資金としても使えます。
※投資は経済状況によって上がることもあれば下がることもあります。上がり続けるという保証はありませんので、あくまでも自己判断でお願いします。
では、この新NISAとは一体何かを説明していきます。
新NISAとは?旧NISAと積立NISAとの違い
NISAとは少額投資非課税制度で、簡単に言うと株や投資信託で出た利益に対してかかる税金を免除します!という制度なんです。
本来なら、株や投資信託で得た利益に対して20,315%の税金がかかるのですが、NISAを使えばこの税金が免除されるんです!
旧NISAが2014年から始まって、4年後の2018年にはつみたてNISAがスタートしました。10年目の2024年からは新NISAが始まります。
NISAがたくさん出てきて話がややこしくなってきたので、『新NISA』は旧NISA、積立NISAとは一体何が違うのか?
まずは2023年に終了した旧NISAとつみたてNISAの概要について説明します。
『旧NISA』とは、年間120万円まで株や投資信託を買うことが出来ます。最大投資金額は600万円までで、免税期間は購入した年から5年間です。5年を過ぎるとNISA口座から課税口座の特定口座や一般口座に移行します。
『つみたてNISA』とは、年間40万円まで投資信託を買うことが出来ます。最大投資金額は800万円までで、免税期間は購入した年から20年間です。20年を過ぎるとつみたてNISA口座から課税口座の特定口座や一般口座に移行します。
この様に『旧NISA』は株、『つみたてNISA』は投資信託と分かれており、投資期間も5年と20年、最大投資金額も600万と800万と、個人の目的に応じて一種類のNISAを選べることが出来ました。
2024年から始まった『新NISA』は、この旧NISAとつみたてNISAを足して更に最大投資金額と免税期間を拡充した制度になりました!
新NISAは、年間最大360万円まで投資が可能なんです!
なのですが、内訳が決まっており成長枠の260万円と、つみたて枠の120万円の合計360万円となっています。
成長枠は、株やつみたて枠で買えない投資信託を買うことが出来ます(つみたて枠で購入可能な投資信託も購入可)
年260万円まで投資可能です。
つみたて枠は、国が決めた投資信託を積み立てて買うことが出来ます(月最大10万円までで年合計120万円まで)
この両方を合わせて年間360万円、最大投資金額は1800万円まで投資可能です。
新NISAの投資で出た利益に対する免税期間は恒久化。要するにず〜〜〜と非課税ということになります。
例えば遠い何十年後の将来、新NISAで株や投資信託でトータル1000万円の利益が出たとすると、特定口座や一般口座の場合だと2,031,500円の税金がかかってきますが、新NISAでは税金はなんと0円なんです!
受け取れる額が、1000万円と796万8500円では大きな違いです。
新NISAは旧NISAの5年という短い期間、つみたてNISAの年40万円という少ない金額の壁をぶち破って素晴らしい制度になりました!
ちなみに、新NISAは年間最大投資額が決まっているので、株や投資信託の短期売買には不向きとなっており、何十年という長期間投資に向いています。
新NISAを使うなら、投資信託の長期間の複利狙い、株の配当金と優待狙いがベストかと。
複利については、以前に書いたブログに詳しく説明しています。
新NISAは途中で売ったりすることが出来るの?
これ一番気になってる人が多いと思います。
途中でお金が必要になった時に、これらは売ることができるのか?と心配になっていませんか?
結論から言うと、全然切り崩して売ってしまってもいいんです!
長い人生において、色んな場面で必ずお金は必要になってくると思います。子供の高校や大学の費用、マイホームの購入、定年になってからの老後資金と多岐にわたります。
そんな時の為に、貴重なお金をコツコツと投資して増やしているんです!
積み立てて直ぐには増えませんが、時間が経つと複利が効いてきて少しづつ増えていきます。お金が必要な時に必要な分だけ切り崩す。そしてまたコツコツと投資をして増やしていく。この繰り返しです。※経済状況によっては下がる場合もあります。
このように新NISAで投資した株や投資信託は、途中で売ることが出来ます。もう一つ話題の節税を謳っている『iDeCo』は、60歳まで投資信託を切り崩すことが出来ないので注意が必要です。まあiDeCoは、退職金や年金としての役割なのでそこは仕方がないですが…
※会社の退職金があるサラリーマンがiDeCoをする時は、出口の時間軸に注意しないと退職金控除が使えない場合があります。ご注意下さい。
ご自分の目的や必要な時に、必要な分だけ切り崩して使う。これが本来の投資の有効な使い方です。
新NISAで投資対象となる株と投資信託の違いは?
投資初心者の為にざっくりと説明します。知っている人は飛ばして下さい。
『株』は、証券会社等で会社発行の株券を購入します。
購入した金額から毎日上がったり下がったりします。株を売った時の利鞘をキャピタルゲインと言います。そして年に1回から数回配当金が出ます。これがインカムゲインです。
株の短期売買は、株価の上がり下がりを利用して利益を出すキャピタルゲインです。
株の長期投資とは、数年後に会社の成長で株価が上がるのを期待して待ちつつ、それと共に配当金をもらう事によって利益を出すキャピタルゲインとインカムゲインの両方です。
それに株主優待券があれば、更にプラスになります!
株は自分で会社の業績や売り買いのタイミングを見ないとダメなので、比較的時間に余裕のある人向きです。
米国株の半導体製造のNVIDIAの高騰に見られるように、株は一攫千金を狙える場合があるのも魅力的です。
『投資信託』は、資産運用の専門家が資金を集めて株や債券、金や不動産などを運用して利益を投資家に還元する金融商品です。
高配当利回り商品から堅実な商品まで揃っており、自分の目指す方向性で投資していきます。
近頃では、オルカンやS&P500といった商品が有名です。
専門家が運用しているので、初心者や投資に時間を割きたくない人、時間の忙しい人に向いています。
この2つを使って新NISAでは投資をしていきます。
新NISAのまとめ
新NISAを簡単にまとめると。
投資信託枠のつみたて枠が月10万円の年120万円まで。
株やアクティブ系投資信託枠の成長枠が年240万円まで。
両方の合計で年間360万円、最大投資金額は1800万円まで投資することが出来ます。
年360万円フルベットなら5年で枠が埋まります。
そして最大の目玉である、利益に対する非課税の恒久化。
途中で投資信託や株を売却したら、来年以降にその分の枠が復活します。
新NISAは、旧NISAとつみたてNISAのいいとこと足して限界突破した感じです。
と、ここまではざっくりと新NISAの説明をしました。ここからは新NISAの話をしていてよく聞かれた質問です。
証券会社はどこがいいの?
新NISAをまだ初めていない人によく質問されるのが、証券会社はどこがいいのですか?と。
個人的におすすめするのは、ネット証券の楽天証券とSBI証券です。ネット証券は携帯やパソコンなどで色々できるので非常に便利です。証券口座を開く、株の売買、投資信託の売買、資産のチェックなどなど。
対面証券会社や銀行等で、いらない商品の営業がないのもおすすめポイント。反対に、アドバイス等が欲しい人にはネット証券は向いていないかもしれません。
あと、総額1億円以上の株や投資信託があるなら大手証券会社がいいとも言われています。あくまでも噂ですがIPOとかに融通が効くとか効かないとか…
では気を取り直して、孝さんおすすめネット証券会社をご紹介!
楽天市場や楽天カードでポイントを貯めていて、楽天経済圏にどっぷり浸かっている人なら楽天証券。
三井住友カードやOliveフレキシブルペイで、Vポイントを貯めている人ならSBI証券です。
投資信託などをカードで買えて、なおかつそれぞれのポイントが貯まる!お得すぎません?
なので、ご自分の生活に深く関わる方の証券会社を選んでください!
金の亡者(笑)孝さんは、楽天ポイント命なので楽天証券です。
楽天証券は、とにかく画面が分かりやすいので初心者にも向いています。
SBI証券は投資信託の数の多さやVポイントの還元率が魅力的です。Oliveフレキシブルペイゴールドでは年間費が無料になる100万円修行なるものもあるので更にポイントがお得になります。
投資信託、株の何を買えばいいの?
最後に、これもよく聞かれますが何に投資したらいいの?
これは自己判断で投資して下さい。
初心者の人の参考までに。
故山崎元さんの『ほったらかし投資術』には、ポートフォリオを世界や債券、金などにバランスよく投資して長期に渡って保有する。そうする事によって、それぞれのリスクを分散できると。
すなわち投資信託で、その商品をバランスよく購入して長期保有するだけ。
今年の元旦に亡くなる前に雑誌で言われていたのが、オルカン一択。
オルカンとは、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)や、楽天オールカントリー株式インデックスファンドのことです。
世界中に投資するインデックスファンドで、手数料が安く、世界の経済状況によって投資先を常に更新してくれます。
オルカンは、新NISAで今一番売れている投資信託です。
※あくまでも投資の参考までに
初心者は、投資信託の手数料の安いインデックスファンドを選択して、10年以上運用するのがいいと思います。
インデックスファンドの特徴は、手数料が安く長期投資になる程に複利の威力を発揮します。投資信託は専門家が運用しているので、投資初心者に向いていると思います。
故山崎元さんも、投資信託の手数料が安ければ安いほど長期投資にはいいと。
ここで株と投資信託を利益比べてみました(あくまでも一つの参考までに)
某会計オタクYouTuberの5年間旧NISAの日本株運用益と、孝さんの5年間のつみたてNISAのインデックスファンド運用益を見比べた時、孝さんの投資信託インデックスファンドの運用益の方が優っていました。
株は運用する銘柄によって大きく利益が変わり、強い株の利益は投資信託の利益をはるかに凌駕することは多々あります。ですが、初心者がそんなラッキーパンチのような強い株を見つける事ができるとはなかなか思えません。
でも、2018年から投資を始めた初心者の孝さんが一定額の運用益を出しているのを考えれば、初心者の人には投資信託インデックスファンドがオススメかと。
毎月の積立の金額の設定はどうしたらいいの?
まずはご自分が投資する目的、金額、何歳までに金額の目標を達成したいかを考えて、積立のシュミレーションをしてみて下さい。
例えば、40歳サラリーマンの人が老後資金2000万円を60歳までに貯めたいと思うと、20年間で2000万円を貯める事になります。
積立シュミレーション等で20年間で2000万円を設定して、後は利回りを設定します。
利回りは高い方が早く目標達成出来ますが、高く設定し過ぎると実際の利回りと乖離して目標が達成出来ない場合があるので注意が必要です。
孝さんは、利回りは標準で4%、低く見積もって3%、高く見積もって5%と3種類のシュミレーションをしています。
下の図は利回り4%で見積もった時の結果です。
40歳サラリーマンが利回り4%で2000万円を20年間で貯めようと思うと、毎月54,529円投資していかないといけません。
この様に積立シュミレーションを使えば、簡単に毎月の金額や目標達成までの期間などが分かりますので、ご自分で色々と設定して試してみて下さい。
孝さんがよく使っている積立のシュミレーションができる金融庁のサイトです↓↓↓
2000万円の目標を達成してからはすぐに切り崩さずに、利回り4%で約年間80万円が利益として付くので、その80万円を毎年切り崩すもよし、そのまま投資に回して更なる複利の利益を得るのもよし、ご自分の生活に合ったスタイルで運用すれば良いと思います。
なんですが、今の生活に無理がたたらないように、投資する金額はあらかじめしっかりとシュミレーションして決めて下さい。無理は禁物です!
将来のためにも、今からコツコツと投資できる新NISAを考えてみませんか?
次回は、色んなメディアなどで話題のiDeCoについて書いてみたいと思います。
何回も言いますが、投資は自己責任でお願いします。
PERCHA 孝