【奈良・宇陀】佛隆寺の千年桜|樹齢900年・県下最古の一本桜を地元美容師が紹介

こんにちは!奈良西大寺でのんびり美容師やっている孝です。

奈良の桜の名所というと又兵衛桜が有名ですが、同じ宇陀市にはもう一本、ぜひ見てほしい桜があります。それが佛隆寺(ぶつりゅうじ)の千年桜です。

樹齢900年を超える、奈良県下でも最古級の巨桜。山あいのお寺の参道に、空を覆うように枝を広げる姿は圧巻です。この記事では、千年桜の見どころから見頃、アクセスや駐車場、実際に行って分かった注意点まで、僕の体験を交えてまとめます。

佛隆寺の千年桜とは?樹齢900年・県下最古級の巨桜

佛隆寺の千年桜を横から見た様子

千年桜は、奈良県宇陀市にある佛隆寺の参道石段のそばに立つ、一本の巨桜です。

その大きさは圧倒的で、幹周り約7.5m、高さ約16m、樹齢は900年を超えるといわれています。奈良県の天然記念物に指定されており、県下で最大最古級の桜です。又兵衛桜が樹齢約300年なので、こちらはさらに時を重ねた古木ということになります。

樹種はモチヅキザクラという、ヤマザクラとエドヒガンが自然に交わってできた珍しい品種。淡いピンクの花を咲かせる姿は、900年の樹齢を感じさせないほど花付きがよく、生命力にあふれています。丘の中腹で大きく腕を広げるような枝ぶりは、下から見上げると空を埋め尽くすような迫力です。

2017年には、テレビ朝日「報道ステーション」の中継企画でこの千年桜が取り上げられ、ライトアップされた夜桜の姿が全国に生中継されました。こうしてたびたびメディアに登場するのも、この桜が多くの人を惹きつける証しです。

千年桜だけじゃない、佛隆寺そのものも見どころ

佛隆寺の上から200段の階段を見下ろした様子

千年桜を訪れるなら、ぜひ佛隆寺のお寺自体も楽しんでほしいです。

佛隆寺は、嘉祥3年(850年)に空海(弘法大師)の高弟・堅恵(けんね)が創建したと伝わる古刹です。あの室生寺の南門にあたる格式あるお寺で、国の重要文化財である石室(堅恵の墓とされる五輪塔)などが残っています。

さらに佛隆寺は、大和茶発祥の地としても知られています。空海が唐から持ち帰ったお茶を、堅恵が寺内で栽培したのが日本各地に広まったとされ、当時の茶臼も残っているそうです。奈良の一本桜を見に来たら、お茶のルーツにも出会える。そんな歴史の厚みがこの場所の魅力です。

僕も千年桜を眺めたあと、200段以上ある石段を上って本堂までお参りしてきました。桜のそばから石段を見上げるとかなりの段数ですが、上りきった先の本堂は静かで、山寺ならではの凛とした空気が流れています。桜の華やかさとお寺の静けさ、両方を味わえるのがこの場所の贅沢なところです。

千年桜の見頃はいつ?

佛隆寺の千年桜を階段から見上げた様子

千年桜の見頃は、例年4月上旬から中旬ごろです。

又兵衛桜と同じ宇陀市の山あいにあるため、奈良市街地よりも開花・見頃はやや遅めです。ただ、同じ宇陀でも標高や地形で微妙に時期がずれることもあるので、又兵衛桜とセットで巡る場合は、両方の開花状況をチェックしておくと安心です。

その年の天候で見頃は前後します。遠方から訪れるなら、宇陀市観光協会や開花情報サイトで最新の状況を確認してから出かけてください。

夜はライトアップも|昼とは違う幻想的な千年桜

千年桜は、見頃の期間に合わせて夜間ライトアップが行われます。

宇陀市の案内によると、見頃時期の日没から21時ごろまでライトアップされ、暗闇に浮かび上がる満開の千年桜は、昼間とはまったく違う幻想的な表情を見せてくれます。

(※同じ宇陀市の又兵衛桜はライトアップを行っていませんが、こちらの千年桜は実施されています。ただし夜間の運転は暗くて難しいので、行かれる場合は十分注意してください。ライトアップの実施可否や時間は年によって変わることがあるため、事前に宇陀市観光協会でご確認を。)

入山料・拝観料について

佛隆寺を訪れる際は、入山料が200円、本堂などを拝観する場合は拝観料が300円かかります。

僕が桜の時期に訪れたときは、係の人が常駐しているわけではなく、置かれた箱に自分でお金を入れる形でした。誰が見ているわけでもありませんが、この美しい桜と歴史あるお寺を守っていくための大切な費用です。気持ちよく納めて、ゆっくり観賞させてもらいましょう。(料金は変更される場合があるので、最新の情報は現地の案内でご確認ください。)

アクセスと駐車場|車で行くのがベスト

車の場合

千年桜は山あいのお寺の参道にあり、車で行くのが断然おすすめです。

名阪国道の針ICから国道369号を南下し、高井交差点付近の案内看板に従って進みます。途中の道は少し狭くなりますが、きちんと舗装されていて、両側が開けて見通しがきくので、それほど身構えなくても大丈夫。普通に運転できれば問題なくたどり着けます。桜井からの道もバイパスが途中まで綺麗に整備されているのでこちらもオススメです。

駐車場はお寺の少し手前に無料で10台ほど。うれしいことに、駐車場に着くとすぐ目の前に千年桜の姿が見えます。ただし台数が少ないので、見頃の最盛期は駐車場待ちの渋滞が起きやすいです。ゆっくり見たいなら、朝早い時間に着くように行くのがおすすめ。僕が撮った写真も早朝のもので、朝の光の中の千年桜は本当にきれいでした。

前泊するなら|宇陀・桜井周辺 or 奈良市内

▼ 早朝から動いて渋滞を避けたい方は、宇陀市・桜井市周辺での前泊が便利です。翌朝すぐに動けるので、一番きれいな時間帯を逃しません。

【じゃらん】宇陀・桜井周辺のホテルを探す

▼ ゆったりと宿を楽しみたい方は、奈良市内での前泊がおすすめです(宇陀までは車で40分〜1時間ほど)。

【楽天トラベル】奈良市内のホテルを探す

▼ 少し贅沢な滞在にしたい方には、奈良市内の高級宿もおすすめです。

【一休.com】奈良市内の高級宿を探す

電車・バスの場合

公共交通機関の場合は、近鉄大阪線「榛原(はいばら)駅」から奈良交通バス(曽爾村役場方面行き)で「高井」バス停下車、そこから徒歩30〜40分(約2.2km)です。

注意したいのは、このバスは本数が非常に少ないこと。宇陀市観光協会も「事前に奈良交通へ確認を」と案内しています。しかも高井バス停から千年桜まではけっこう歩きます。時間に余裕を持って計画しないと、帰りのバスに困ることになるので、やはり車で行くのが現実的です。

訪れる前に知っておきたい注意点

佛隆寺の千年桜を少し離れたところから山と桜全体が見える様子
  • 周りにはお店やコンビニがありません。飲み物や必要なものは、来る途中で用意しておきましょう
  • 駐車場は10台ほどと少なく、最盛期は渋滞しやすい。早朝の到着が狙い目
  • 道は少し狭い箇所もありますが、舗装され見通しもきくので、普通に運転できれば問題なくたどり着けます
  • 天然記念物なので、桜の柵の中への立ち入りや、参道の石段以外への立ち入りは禁止です。大切な古木を守るため、マナーを守って観賞しましょう
  • 石段は200段以上あります。本堂までお参りするなら、歩きやすい靴で

【上級者向け】近くの絶景「諸木野の桜」も気になる方へ

千年桜から比較的近い場所に、諸木野(もろきの)の桜という、知る人ぞ知る絶景スポットがあります。山あいの水田のほとりに立つ一本桜で、桜の時期に合わせて田んぼに水が張られ、水面に桜が映り込む「水鏡」が有名。早朝の静けさの中に浮かぶ逆さ桜を撮ろうと、多くのカメラマンが集まります。見頃は千年桜と同じ4月中旬ごろが目安です。

聞いたところによると、田んぼの持ち主の方が、桜の水鏡のために本来の時期より早く水を張ってくださっているのだとか。善意で守られている絶景なんですね。

ただし、正直に言います。ここへの道はかなりの難所です。交通手段は事実上車のみで、国道369号から「諸木野」の小さな看板を目印に入っていくのですが、最後の林道は道幅が非常に狭く、対向車とのすれ違いは困難。運転に自信がないと、なかなかしんどい道のりです。

実は僕も一度チャレンジしたのですが、ナビも頼りにならず、あまりに道が怖くて途中で引き返してしまいました…。というわけで、恐れを知らぬチャレンジャーの方は、ぜひ挑戦してみてください。無事たどり着けたら、それはもう格別の絶景が待っているはずです。

まとめ:時を重ねた一本桜に会いに、山寺へ

佛隆寺の千年桜は、900年もの時を生きてきた、奈良を代表する巨桜です。空海ゆかりの古刹、大和茶発祥の地という歴史も相まって、ただ桜を見る以上の体験ができる場所です。

アクセスは決して楽ではありませんが、その分たどり着いたときの感動は格別。又兵衛桜とあわせて、奈良・宇陀の桜巡りにぜひ加えてみてください。

あわせて読みたい

同じ宇陀市には、樹齢300年の又兵衛桜もあります。奈良の桜巡りには、こちらもあわせてどうぞ。

PERCHA 孝

※本サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

よければお友達登録よろしくお願いします。

友だち追加

“【奈良・宇陀】佛隆寺の千年桜|樹齢900年・県下最古の一本桜を地元美容師が紹介” に対して3件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。